北紀行2


うまい寿司を食べた後、海岸線を北に走った。
芭蕉の句で有名な松島に着いた。
この辺りの風景は同じ日本三景の一つ天橋立に似ている。
やはり大観光地というのはこういう風になるのだろうか。
喫茶店の店員さんに聞くと
この辺りはたくさんの島々のおかげで
あまり津波に被害が広がらなかったそうである。
せっかくだから島をめぐる観光船に乗った。
一人で車を運転しているのでちょっと疲れていて
舟が動き出すと良い気持ちになってきた。
眠気をこらえて景色を観ようとするのだが、
こらえきれない。
MYさんに「島は十分見たので何か他に現れたら
起こしてや〜」といって眠りに落ちた。
結局そのまま舟が港に戻るまで私は天国に居続けた。
松島にはただ海と島があるのだと悟った。
どおりで芭蕉が「ああ松島や松島や」といったはずである。
それぞれの島に名前を考えた先人の皆さま
御苦労さまでした。

shinya