百物語でもしようかな


中部電力浜岡原発の停止を受け入れ、
夏の電力不足が予想される中、
関西での部分停電も具体的になってくると思われる。
停電と聞くとまだ自分が小さかったころを思い出す。
夕方ころに白熱電球が点滅を始めると、
急いでだれかがロウソクを取りにいく。
やがて完全に消えた電球の変わりに
食卓にはロウソクが燃えている。
みんなが炎を見詰め、それを中心として話しの輪が広がる。
テレビの音もなくただ人の声だけが響くその時間を
私は嫌いではなかった。
何も便利だけがいいのでは無い。
不便の中にもよさがありその状況から生まれるものもある。
いたずらに怖がるのは得策ではない。

shinya