生の「少年時代」を聞いたぞ!


岸和田まで井上陽水を見にいった。
大学生のころからのファンなので
もう何十年もファンのままである。
最初に買ったアルバムは「氷の世界」であり
聴き過ぎたためレコードの針が飛んでしまい
もう一度買い直したことを覚えている。
結局二人の友人にもプレゼントしたので
トータルで4枚買った計算になる。
ファンの割には今まで一度もライブを見たことがなかった。
彼の声が衰えを見せるまえに何としても見たいと願っていたのが
今回やっと思いがかなったのである。

心配することはまったくなかった。
彼はバリバリの現役だった。
透き通った、でもよく届く声、
力の抜けたおしゃべり、
なんともいえない、ちょっと「くにゃっと」した身体の動き、
昔のままである。
天は二物を与えずというセリフがあるが、
彼はいったい何物もっているのだろう。
彼が歳を取った分ファンの我々も歳をとった。
平均年齢はかなり高そうである。
最後に陽水が言った。
「みなさん、お元気で」
まったくそのとおりである。

shinya