モグラが私で、私がモグラ???

和我間々くらぶの前に、少しばかりの庭がある。
中々手入れが大変でほったらかしていたら庭仕事の大好きな友人がいた。
「うまいねぇ!」「綺麗になったわぁ!」と褒めまくる。(本心で、こころの底から言っているのですよ)
土を掘り起こし、石ころを取り除き、枯れ枝を払い、古い根っこを引っこ抜き、最後は手で舐めるよぅに地面を整えてくれる。
手伝わないと…と思うのだが、下手に手出しをすると睨まれそうで口だけ出している。
お昼ごはんを用意して
「温いうちに食べて…」といっても「これをね、ここへ植えてから食べるわ」と言って地面にへばりついているのだ。
「ほんまに好きやねんねぇ」と言うと
「そうやねん。 私きっと前世モグラやったんかも知れへん。
きっとモグラの生まれ変わりやで〜」と椿の花の下で ニヤリッ と笑った。一瞬モグラが笑ったのかとドキッ とした。