芸は身を助く


今日の朝方目が覚めたので、
いつものようにラジオをつけると
相良直美の懐かしい曲がかかっていた。
子供のころ、この人の声と曲が好きで
レコードも買ったことを思い出した。
彼女はヒット曲にも恵まれ、
紅白の司会もつとめたりしたのだが、
後年同性愛者であることが世間に広がり、
現在は実業家になっている。
それはそれで結構なことなのだが、
ゲイであることで芸能界を去ったというのが
そういう類のことに保守的であった時代を感じさせる。
振り返って今の時代ではどうだろう?
テレビでは男性のゲイのタレントが
毎日のように出演している。
しかもたいていのタレントや有名人がカミングアウトしている。
その一方で女性のゲイ、いわゆるレスビアンで、
自ら公表して活躍している例は
少ないのではと思われる。
その違いはいったい何なんだろう?
男性の場合を考えてみると、
一芸に秀でたひとが多いのだが、
女性のゲイでももちろんそんな人は
たくさんいるはずである。
だからそれは理由にはならない。
たいていのタレントさんはまずは
バラエティからマスコミに出てくる。
そして笑いを取ることで、
段々と認知度を上げていく。
それに比べると、女性のゲイは
暗いイメージで捉えられているのではないかと思う。
私は友人に女性のゲイは多分いないので、
実際のところはわからないが、
マスコミ側が取り上げにくいイメージを持っていることは
間違いないのだと思う。
私の理想としてはそういうのはいやである。
男性と同じく、女性のゲイもたくさん存在しているはずだし、
ユニークで楽しい人も多いはずである。
そういう人たちがどんどん発言出来る
世の中になればいいと私は思う。

shinya