読書の秋


この写真の人物の名は「福島 智」さんという。
今は東大の教授をやっていて、
学者として充実した日々を送っているのだと思う。
しかしここまでの道のりは想像を絶するきびしいものであった。
彼は子供のころに視覚を奪われ、
その後に聴覚までも失うことになる。
考えてもらいたい、
何も見えない、そして何も聞こえない世界を。
雑踏の中に立っていても、誰かが彼に触れなければ
彼は絶対的な孤独の中にいる。
今彼に関する本を読みまくっている。
彼自身が書いた本もあるし、お母さんが書かれた本もある。
それぞれに興味深いのだが、
私は「指先の宇宙」という本が好きだ。
1800円+税だけの値打ちはありますよ。

shinya