日本人の知らない屋台の世界


アジア文化圏で楽しいのは
どこでも屋台文化が残っているところだ。
香港でも台湾でもちょっと裏道に入ると
素敵な空間が現れてどきどきする。
したがってシンガポールは屋台が少なく
(探せばあるんだろうけど)
美しすぎてあまりわくわくしない。
若いころは昼飯や晩飯を食べた後も
あっちこっちの屋台を覗きながら
食べ続けた。
さすがにこの歳になるとかたっぱしから喰うぞ
という勢いはもうない。
だからメニューの選択には気を使う。
迷いに迷った後「よし今日は点心にしよう」
と心を決めてからやっと店に入る。
こういう楽しみはもう大阪では味わえない。
もう博多の屋台くらいしか日本には
残っていないのではないのかとも思う。
隅々まで綺麗な店はいっぱいあるが、
少し年季の入ったお店も
またいいものなんだが。

shinya