秋の訪れ


キノコは大好きであり、家でも和洋中と何でも料理に使うが、あまり松茸には執着はない。
エリンギとよく似た食感でありそれで充分だと思うので、エリンギの10倍以上もする松茸には食指が動かない。
もう一つ理由がある。
私はここ10年以上臭覚異常があり、ほとんど何の匂いも臭いも感じない。
だからうまい珈琲を飲んでも実際には苦いお湯だし
シャルドネのワイングラスを傾けてかっこつけても、ブドウの香りは分からない。
だから匂い松茸はまったく意味がないのだ。
先日近鉄のデパ地下に行くと、
目立つところにカナダ産のマツタケが山積みになっていた。
日本産に比べると少し白いのだが見事なフォルムのそれはなかなかうまそうだ。
今年は少し喰ってやろうかなあ。
これから何十年も健康である保障は無いし、ひょっとして 歯もほとんどないかもしれないし。
ああ悩み深い秋ではある。

shinya