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しばらくのご無沙汰でした。完結

ええのか、悪いのか分からんけど退院する。
4月7日。天気は晴れ。満開だった桜には若葉がチラホラ覗き始めたが、花達はまだ散らずに待っていてくれた。

さすがに2ヵ月半の入院生活の荷物は凄い! いつの間にこんなに運んだのか とビックリ。
二日掛けて持って帰ってもらったので、退院の時は少しのはずだった。でも、でかいバックに二つもある。
退院は10時までに…との約束。用意万端ホッとして部屋を見わたす。一つ忘れてた! 
息子の描いた画を、三枚壁に貼っていたんだ。これを外して終わり〜の予定やったんや!!
shinyaはんが一枚目を外す。あれっ 壁紙がひっ付いてくるやん。ということは壁紙が破れてる? そ〜っと外す。壁紙は情けなく破れてる。二枚目、ジワジワ外すけどジワジワと一枚目より大きく破れた。
「ひゃぁ。どうしょ‼ えらいこっちゃ‼ 貼る時確認したやん、壁紙に貼ってもええのん?って…」「剥がせる糊やって書いたぁったのに〜」三枚目はえいっ‼とばかり、一気に剥がした。壁紙は見事に破れた。前より大きく。
これは一大事だ。せっかくここまで良い患者だったのに最後の最後になにすんねん。
逃げ出すわけにもいかん。看護師さんに言う。看護師さんは主任に言い、主任は婦長に言い、彼女は事務長を呼んだ。
私達はひたすら「すみません。ごめんなさい」を繰り返すのみ。
あぁ、これってあだ名を付けた罰なんや、と思い続けた。
事務長はしばらく考えていたが、やおら「しゃあないですなぁ。こちらで何とかしますわ」と。このセリフを聞いた途端「ありがとうございます。では失礼します」と合唱し、すばやく退院したのだった。
そして、最後のあだ名を付けた。事務長は “神様“ と。
                           M・Y