しばらくのご無沙汰でした⑱

広いリハビリ室には大勢の若い療法士さん達が、賑やかに治療に励んでいる。担当の患者さんの気持ちに沿うように、話題も豊富だ。若者たちの活力とオーラは弱った我々にパワーをあたえてくれる。
そんな目に見えない力も、リハビリには欠かせないものなんだなぁ、とつくづく感じた。
そんな彼等、彼女等にも私はあだ名を付ける。細い目の彼はイノッチ。自信過剰のチリチリヘヤーの彼は斉藤和義。丸眼鏡の彼はメダカ君。ギターの好きなロック野郎。な〜んて楽しんでいた。
そんな中に貫禄があり指導好きの清水さんという人がいた。すぐに私は“次郎長”と命名。
そのことを20代の女性療法士に教えた。
「あの人のあだ名次郎長にしたよ」と。彼女はしばらく考えて
「それって誰ですか?」
「えっ、清水の次郎長やんか」 「知りません。何する人ですか?」ウッソ〜 知らんてか〜
詳しく説明する気力も無く「家でネットで調べてみて」と囁いたのです。 時代の差をつくづく思い知った次第です。    M・Y