NHKやるやん


今朝、例によってラジオを聴きながらうつらうつらしていたら
岡林信康の「チューリップのアップリケ」がかかって
びっくりして飛び起きた。
これ放送禁止歌やろ、しかも天下のNHKって
そんなんあり?
曲が終わるとアンカーが何もなかったように語る。
「この曲は山谷ブルースや手紙とともに
 岡林信康の初期の名作です。」
えーひょっとして手紙もやるんやか?とどきどきして聴いていたが
それはなかった。
それにしても時代は変わったもんだと実感する。
チューリップは今聞いても少しも色あせる事はなく
私の胸に響いて来た。
曲もいいが何よりもこの歌詞、
すごいとしか言いようがない。
なんでこんな歌を聴いていた日本人が
モー娘とかAKBとかに夢中になってしまうんやろ。
外国の歌に比べて日本では歌詞にメッセージが少ない。
ちょっと政治的や社会的なテーマを扱うと
自主規制で放送を止められてしまうのが怖いのだろう。
岡林の後を継いではっきりものを言ったミュージシャンは
忌野 清志郎ぐらいのものだ。
何とも情けない。
もっと自由に表現できないのだろうか?
多分、岡林も清志郎もごく自然に書いた結果が
あの名曲に繋がったのだと思う。
斉藤和義も言っていた。
「ややこしい事は判らないけどとにかく何か言いたかった。」
そして彼はそれをすぐに表現した。
「この国を歩けば、原発が54基
  教科書もCMも言ってたよ、安全です。」
幕張でいっしょに唄って私はスッとしたと同時に
大きな力を貰った。
日本のミュージシャンよガンバレ
特にロックをやっているアンタ、もっとがんばれ!
誰かが言ってた。言いたいことも言わずに
何がロックやねん。
その通りである。

shinya