祈り


遅々として進まない救助作業に世界中が気をもみ、
少しでも早くと祈りを捧げる中、
退院された被害者の方が日本に帰ってくるらしい。
地震を経験したショックは相当のものである。
それに加え自身の仲間はまだ瓦礫の下で助けを待っているわけで、
助かった喜びなどは微塵もないであろう。
どうか空港で出迎える取材陣にお願いしたい。
節度をもった取材に徹してください。
真実や現実を伝えることは確かに必要かもしれないが、
私達は被害者に対する「今はどんな気持ちですか?」
という馬鹿げた質問の答えは聞きたくないのだから。

shinya