あるミュージシャンの死


加藤和彦さんが亡くなった。
最初そのニュースが流れた瞬間、
なぜか自死だと感じた。
子供のころ、ラジオを聴くのに夢中だった。
どちらかといえば洋楽志向だった私に
帰って来た酔っ払いは衝撃を与えた。
フォーククルセーダーズ、ミカバンドと続く彼の活動は
私に音楽の楽しさと同時に、
メッセージを伝える重要さも教えてくれた。
そんな彼が居なくなって私は悲しい。
遺書には「音楽でやることが無くなった」と
書かれてあったそうな。
そう感じるのはなんとなくわかる。
でも音楽以外でもあなたの存在から
私達に伝わることはきっとあったはず。
苦悩があったとしても乗り越えて欲しかった。
彼のうつの状態を誰も察知できなかったのだろうか?
今の時代、私達はもっと
他人のこころの病に敏感にならなければならないと
私は思う。

shinya