この夏に起こる奇跡の話


これは見たとおり日蝕の写真である。
うまくいけば今年の夏に
私はこんなすごい絵をライブでみることになるはずだ。
今年になって皆既日蝕を見ることが出来るエリアが
古くからの友人の住んでいる離島を含んでいることに
気がついた。
懐かしくなって電話してみると、
私が皆既日蝕の話を持ちだすよりも前に、
「今年の夏はこっちにおいでよ」と切り出された。
(実際には島の方言で、全部は理解出来ない)
思い返せば、彼は私が連絡する度に
ずっと今年の夏はおいでよ!といい続けてくれている。
私ならいくら誘っても来ない相手に
何十年も同じ言葉を発し続けることはしない。
もう、何ぼ誘っても無駄だとあきらめるに違いない。
しかし彼はそんな風には考えることなく
ずっと誘ってくれた。
もし今回行けなくなったとしても
多分、来年も誘ってくれると思う。
そんなことを考えながら話していると、
その気持ちが有難くて、泣きそうにになって来た。
今年は何としても行きたいと思っている。
しかし難題もある。
島までの船の手配がタイトなのだ。
近畿ツーリストを始め、大手の旅行社が
少ない切符を押さえにかかっている。
もし何とか切符がとれたとしても、
今回は秘密結社kukがそろい踏みする。
何かが起こりそうな気もするが、
きっといいことが起こると信じて
行ってきまーす。

shinya