私はトイレフェチで〜す

海外へ何度か行った。入国を済ますと先ずは空港の車椅子トイレに入る。
そこに入ればその国の身障者に対する理念が全て見える気がするからだ。簡単な物でも暖かさのある物。工業国の技術力を見せつけてくれた物。それはそれは楽しい。そこから始まる旅にワクワクするのが一発目のトイレ視察なのだ。
ところで肝心の日本は…と言うと、まず完璧である。清潔さ、安全性、使い易さは世界一だと思う。
だが、暖か味、和み感が無い。ホッとする感がない。アート感がない。『色々な機能満載で作ってあげたから、さあ使いなさい』と上から目線なんだよ。しかし、あるだけましか と呟きもする。
先日梅田スカイビルの滝見小路へ行った。ここは昭和の風情を再現したレトロな場所。キョロキョロ行くとこんな物が…。
うわァ  おもろいやないか〜
タバコ屋さんの横を曲がると暖簾が見えた。男子トイレだ。女子はめくれていて見えなかったです。
















入った途端お風呂屋さんかと思った。可笑しくて可笑しくて、トイレに居る事を忘れた。


そして、翌日の天声人語を見て、あまりのタイミングの良さに驚いた。「日本トイレ大賞」についての一文だった。
永井荷風が日当たりの悪い別宅のことを随筆に書いている。「厠へ出る縁先の小庭に至っては、日の目を見ぬ地面の湿け切っていること気味悪いばかりである〜」〜大分市で開催中の芸術祭「おおいたトイレンナーレ」だ。名づけの遊び心は政府を上回る。街中のトイレを美術家らが思い思いに飾り、彩る。密室の最たるものであるトイレをアートの力で「開く」のだという。それによって街を開き、人を招き、活性化につなげる。斬新だ。荷風の「厠」ははるかに遠い。”
とあった。
    やった〜。私の思いは我儘ではなかったんや。   我儘は世の中を変えるんやで〜 
我儘ついでにもう一つ。誰でもええからコメントちょぅだい。  待ってます。        我儘なM・Y