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ハワイよいとこ一度はおいで♬  ④

ふっと眼が覚める。外はジェラシックパークの世界だ。広い道の両脇にはジャングルみたいな景色が続いていた。すでに一時間は経っている。なのにまだ山の中。すごいねぇ。広いねぇ。しかし何も無い。標識もなく看板もない。日本だったら大きな看板がデカデカと立っているのに。人もいない。車もない。店もない。おかしいよ、何だか。行けども行けども道が続くのみ。
Sさんが言う「きっと通り越したんや。Uターンするわ」大きな車はやっとUターンし、もと来た道をひたすら走る。でも何にもなく、曲がる道もなく、真っ直ぐな道が続く。
Sさん「やっぱりさっきの方向やわ。もっぺん戻るわ」又Uターン。ひたすら走る。遠くに雪を被ったマウナケアが見えている。
突然Sさんが「あれ、海と違うかな」
私が言う「なんでボルケーノに行くのに海が見えるの」
よく見ると本当に海が見える。  海やで〜 どうすんの〜
Sさん「そうやなぁ。おかしいわ。でも、行くしかない」
私「そうや、行くしかないよ。行ってみよ」しばらくいくと小さな町が見えた。角っこにガソリンスタンドが見える。
地獄に仏、とはこのことや。そこで道を聞くことに。ここは右側通行なので右車線に車を止め、広い道を横切り反対車線のガソリンスタンドにSさんは駈けて行った。私が一人エンジンの掛かったまんまの車に…。
のんびりした静かな町にエンジンの音が響く。
ちょうど車を停めた所には広い庭の家があった。庭には犬がいた。胡散臭い車が止まっているので吠える事、吠える事。“あ〜、犬はハワイでも、ワンワン鳴くねんなぁ”とホッとした私はボンヤリ考えていた。
すると中からオジサンが出てくる。犬をなだめながらこちらに来るではないか。止めて〜 こんといて〜。
私は喋られへんねんから〜   そこへSさんが帰って来た。やれやれ。
Sさん「もう分かったで〜。行くぞ〜」と出発。 しかし、これでは終わらなかったのである。
                                        M・Y