神様に近づいた日 Ⅱ

もう20日も前になるのか。
あの猛暑の真っただ中、黒滝村に行った。“和”の木村さんちにお世話になり、肌寒い夜長を語り明かしてきた。
そして天川に足を延した。天川って初めて。近づくにつれて“神域”と言う言葉が空気に溶け込んで来る。風の中に木や水や草、そして小さな生き物たちの吐息や命の高まりが聞こえる。
天河大弁財天にお参りした。拝殿の前には見上げる階段が立ちはだかる。でもお参りしたい。
神社の人に相談したら、なんと屈強な(?)男性5人がかりで車椅子ごと運んでくれた。ありがとう。有難さが×5 になった。
ここは芸能の神様でユーミン坂本龍一も来ているとか。
  パワースポットと言うのに相応しい。ここから流れ出る水は伊勢神宮五十鈴川に続いている。
  五十鈴川の語源はここにあった。拝殿の鈴は伍つが重なっていて、太い綱を揺すると ガラン ガランと賑やかなこと。
私は鬼になった事もあるけど、成りきれてはいない。
障害者は天使だ…なんて言う奴もいるが天使になんて成りきれない。どっちつかずにふらふら生きている。こんな私でも良いですか? って問いかけた。
一陣の風が通り過ぎた。“それで良いよ。許そう”と言われた気がした。 勝手な思い込み? 自己満足?

帰り道良い物見つけた。車椅子でも行けそうえな吊り橋発見?
Shinya「渡れそうやで〜 」(普通言わんやろ ええなぁ)
私「いっぺんやってみたかってん! 行く行く」(普通言わんやろ)

ごろごろ岩が重なり合う渓谷の上に私一人。  あぁ神様に抱かれた! 


帰り、神代檜の勾玉を、山口勝さんから頂いた。仄かに泥の臭いが染み付いた勾玉。
明日から行くフィンランドに連れて行こう。フィンラントの森の精霊達と響き合わせたいなァ

行ってきま〜す。
           M.Y