川の左右にローレライの曲はいらんやろ!  Ⅱ

あほと何やらは高い所が好き…の例えのとおり、一番上の階に行く。川風が何とも心地よい。川の左右には古いお城が次々に現れるのだ。ねこ城 ねずみ城 ライヒンシュタイン城 シェーンプルク城 「うわぁ 素敵や! 見てみて」といっていたのは半分くらいかな。  とは言っても堂々とした古城や、歴史を背負って立ちつくす崩れかけたお城が、緑の山間から見えだすと、ゾクゾクと興奮するのだ。 

川の中州に白い建物。これは税関城で川を行き来する船から税金を徴収するためのもの。いつの時代も、どこの国も摂るれる所からは絶対取る という根性の政治は同じやなぁ、と感心したり、うなづいたり。
そうこうするうち小高い山が。すると4ヵ国の案内があり「あの丘がかの有名なローレライが歌を歌ったところです」とアナウンスする。そして、突然ローレライの曲が大音量で流れだした。佐渡へ行って佐渡おけさが鳴り響くのと同じやなぁ。ところが日本と違う事を見た。優雅にライン下りを楽しんでいたらしい老夫婦(たぶんフランス人)が楽しそうに、優雅にダンスをし始めた。それはいかにも自然で、ほほえましかった。やっぱり佐渡おけさとは違うなぁ。佐渡おけさ…ではこうは行かん
川はまだ続き、お城が一杯現れるのだが、もう飽いた。   ライン下りはもうええわ。
                    M .Y