静かな春も良し悪し

磐梯山は堂々としていた。猪苗代湖の向こうに悠然と構えていて、「日本は大丈夫だよ」とエールを送ってくれている気がした。急に、何が何でももっと近くに行ってみたくなる。聞くと磐梯リゾートホテル と言うのがあるとのこと。行くしかない。
そこへ続く道は桜吹雪だけが舞い散っている。桜並木の道路はうっすらとピンク色でだ〜れもいない道。私達の車の後ろには花びらが舞い上がっていた。その花びらは震災のことに涙し、原発事故になみだする花吹雪に思えた。
誰も来ない春だけど、誰も来なかったスキーの冬だったけど自然は巡っている。季節の賑わいが続いていた今まで。続くはずだった未来をこんなに寂しくしたのは誰だ。風評被害なんていう言葉が恨まれる。








この磐梯山は世界のガラス館から見たもの。  何でここに世界のガラス館 やねん!!  小さくても良いから素敵な美術館が良いなぁ
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ここは大内宿。日光街道の宿場だったところ。茅葺の民家が立ち並ぶ静かな場所。大名の参勤交代の行列が山越えをして来て、やっと休める所だったんだろうなぁ。あまりに山間の宿場だったために時代の波に取り残されたんだろう。でも、今はブームになり観光客が押し掛けている。  
ああ、どうか白川郷のような憂き目を見ないように願いたいけど、原発で寂れて行くのは許せないよ。
                                                            M.Y