鬼の目にも涙…鬼はだ〜れ


よく考えたら何とも変な二人旅だと思う。松島へ行っても寝てばかり。「瑞巌寺に行ってみたい」と言えば「えっ!瑞巌寺ってお寺やったん。今の今までズイガンと言う人が痔なんや とばっかり思てたわ」という始末。賢いのか、アホなのかよう解らん。でも遣る時は遣るのです。会津の宿に着いて街に出た。それはそれは味わいのある街。でも、人が少ない。仙台は賑やかだったけどここはひっそりとしている。でも、まずは腹ごしらえだ。七日町通りが一番の繁華街とのこと。グルグル探すが判らない。聴けばいいのに聴きたいイケメンがいない。そうこうするうちまた宿の前に戻って来てしまった。宿の前は 野口英世青春広場 とあり喜多方ラーメンの店があった。そこのラーメンを食べることにした。その店の手前に車椅子の女性が居て「こんにちわ」と声を掛けてくれた。会釈で通り過ぎ先ずはラーメンをすする。おじさんと風評被害について話した。胸に迫るものがあった。 食後まだその女性はそこに居た。このチャンスを逃す手は無い。「ここは作業所ですか」と聞いた。「いいえ 誰が来ても良いコミュニティルームで“ふれあいづスマイル”というところです。どちらから?」という会話から繋がり名刺の交換をする。彼女は余暇活動支援センターふらっとのピア・カウンセラー石崎恭子さんといいCP(脳性マヒ)で言語障害もある。なんやかんやの話の流れで私達が紙芝居の一座である事を話した。
そしたらぜひ見てみた〜い…  となりそして、なんと一発やることになった。わざわざ持ってきていた拍子木、ハーモニカ、そしてオリジナルの紙芝居がやくにたった。(持ってくる根性も感心するが…)夕暮れが迫る広場に響く拍子木の音は死ぬまで忘れないと思うほど心地よく響いた。
ラーメン屋のおじさんや、他のお客さん達、そしてスタッフの人達も集まってくださり聴いてくれる。ふと見ると泣いている人がいる。人を泣かすなんて…怒らすことはよーやるけど感動の涙を誘うなんてはじめてです。こちらまで感動しました。有難うございました。
みなさん、こんな私達ですが遣る時は遣るのですよ。
因みに石崎さんは癒し系・ではなく威圧系と言われているそうですが私は脅し系で〜す。    M.Y