北紀行3


東北での最初の夜は仙台で泊まった。
高速を降り長いトンネルを通り終えると
どんと市街地が現れた。
道幅は広く、駅前の繁華街は華やかで、
街としての勢いを感じる。
宿泊したホテルの目の前には日蓮宗の大きな寺があり、
りっぱな五重の塔がそびえている。
楽天が目をつけたのもなんとなく判る。

早朝ぶらぶらと散歩していても
この付近では地震の影響はほとんど感じられない。
ホテルに戻りつつ、ふと見上げると
ホテルの側壁に違和感があった。
よくみるとはりつけてあるレンガサイズの壁材が所々剥がれて
模様にようになっている。
地震発生時に現場に居合わせたら
かなり危険であったろう。
想像すると恐怖を覚える。

shinya