犯罪がもたらす現実


山口県光市の痛ましい事件に法律上の決着がついた。
事件が起きてから10年以上の長い日々だった。
妻と幼い子を同時に失った本村洋さんの
心の中の色々な想いは
想像を絶するものだと思う。
その日に朝、笑顔で送ってくれた妻と幼い娘、
二人を守ってやれなかったことを
彼は幾度も自身で責めたことだろう。
事件をきっかけに彼は行動し、
犯罪被害者の権利の拡充に貢献した。
そのことで少しは罪滅ぼしが出来たかなと語っている。
しかしまた今回の判決に勝者はいないとも話す。
新聞の記事で彼が再婚していることを知った。
命日には一緒にお墓に手を合わせてくれる女性だそうだ。
少しホッとした。

shinya