これって…有り???

障害者が旅行する場合絶対に避けて通れない名言がある。“お風呂とトイレを制す”ということだ。今回スエーデンに行く事になった時まず考えたのはこの事だった。健康な人には考えられない事かもしれないけど大一番の問題なのだ。階段? 坂道? 言葉? 食事? は何とかなる。何とかならない時は避けて通る事が出来るか、サポートをお願いできる。しかし、トイレとお風呂はそうはいかん。ましてこれでも一応女性やしなぁ。  でも、去年行ったカナダでも何とか行けた。ましてやスエーデンは世界の福祉国家なはず。大安心で大船(大飛行機?)に乗ったのだった。
ヘルシンキ空港のtransitで何時間もあったのでトイレに行った。車椅子マークの付いているトイレは2か所しかなかった。で、ドアーを開けた途端びっくりしたのなんの。
左の写真はStockholmの有名なデパートのものだけど、空港のものは横に見える折りたたみのベビーベットも無く、ただただ広い空間に便座と ドラム式のペーパーホルダーがあるだけ。その上この写真は手すりを降ろしている状態だが、本当は手すりが壁にひっついていて、それを手前に倒すと細ーいパイプが出て来て床に降り、手すりを支える仕組みなのだ。パイプの先が床に固定して無いしほんとに細い。だから寄りかかるとグラグラする。体重なんて掛けられない。しかも、パイプが床に落ちる時の音がなんとも侘しく“カラーン〜”と響くのだった。思わず叫んだ‘なんじゃ こりゃ〜  こんなんアッか〜 お前福祉国家ちゃうんか’と何と上品な事。だって右のトイレは何時も行く大阪のキューズモールのトイレですよ。私の叫びも判って下さい。まてよ、ここはスエーデンとちゃう。フィンランドや。せやからこんなんやねんなぁ。我慢 我慢。所がスエーデンも全てこの方式だった。ああQ’s モールのトイレが懐かしい。
外国にでると日本の良さがよくわかる…と言われるが本当にそうだった。
改めて考えた。本当の福祉って何?  そんなこと、あんなことまた次に書きますね。今日はここまで  M.Y