みやちゃんの凄技!

紙芝居には効果音が大きな力になる。
素朴で見ていて楽しくて奇想天外な音を出すものが欲しいのだ。
先日TVを見ていてピンと来たものに出会った。
吹き戻しだ。子供の頃のお祭りや夜店を思い出した。
その工場は淡路島にあり、吹き戻しの里 というらしい。そのネーミングもさることながら、働く人たちのおもしろいことと言ったら…
矢も楯もたまらず、見学に行ったのである。
見に行きたい〜 と言う方も可笑しいが、ほんなら行こか〜 と言う方も相当可笑しい。
吹き戻しが見たかったのだが、針金を曲げる技の持ち主の“みやちゃん”なる人に会いたかった。会えるかなぁ
淡路島に渡って高速を降りると“吹き戻しの里”という看板があった。凄いねぇ。びっくりですわ。
吹き戻しとはいえその種類の多いこと。多いこと。たかが吹き戻し されど吹き戻し といった感がある。


工場を見ているとみやちゃんが通りかかった。
「みやちゃん ですか」って聞くと「はい みやちゃんですよ」と答えてくれる。
嬉しくなって一緒に写真をとった。通りかかったお兄さんもいっしょにね。
みやちゃんの技は誰にも真似できないんだって。吹いた後、クルクルっと戻って来る針金はみやちゃんだけが何十年も、ただ一人でやって来たんだって。
この工場で生産される吹き戻しは、全国の80%のシェアを占めているとか。凄い。




帰り道、色鮮やかなれんげ畑が。
この向こうには青く光る海が見える はずだった。今日は悪天候のためざんねんでした。
                                           M.Y