唇にスベスベ?


この所、高峰秀子のエッセイ集にはまってしまっている。
何冊も読んで、今は『コットンが好き』を読んでいる所。
おもしろくて、楽しくてついつい2時頃まで起きてしまうのだ。
何が面白いって、彼女の“物”への思いが バンバン伝わってくるのだ。
彼女の中では高価な物、安い物の区別は無く、作り手、使い手の心であるように思うのだ。
いろいろな物への思いが書かれてある。拘り…と言う人もあるけれど私はそうは思わない。
そんな重苦しくて頑なさではない。ただ好きな物だけ身の回りに置いている、といった感じだ。
そんな中にお箸の事についての文があった。
面白くて何度も読む。そして、私のお箸をみた。
頭の所が剥げている。確か百均で買った。じっと見ていると情けなくなる。
自分のお箸を探すのも面倒で、蕎麦屋さんから貰って来た割り箸で食べるのもシバシバ。
私の手にピタリと合って、軽くて、転ばなくて、箸先が鋭くなくて、唇にツルリと触れる
そんなお箸がほしくなった。 Iさんにその話ををすると
「ええ所知ってるで〜」(こんな変な事は、よう知ってるなァ)
さっそく天王寺のandに行った。
こんなお店があったのか と思うくらい小さなところ。高山の さるぼぼ が一杯ぶら下っている。
箸ギャラリー 門。
ひぇー  こんなとこがあってんなァ。
木目に魅せられすぐ決めた。 経験上、最初に良いと思った物は絶対私に寄り添ってくれる。
私は自分の感を信じる。
栃の木の、木目が美しい箸を買った。4200円もした。

夕ご飯から使った。軽くて、優しくて、スベスベしていて、おかずの味もlevelup!!

          M.Y