カナダだ〜 ③

いろんな民族が生活していることを 肌で感じる事が面白くて、カナダ到着以来モール巡りをしていた。時差ぼけなんて何のその。
しかし、従姉妹が連絡を取ってくれたオルタナティブスクールと子供病院にいくことにした。
オルタナティブスクールとは日本で言うフリースクールのようなハイスクールで、14才からの子供たちが通っている。
ちゃんとアルバータ州が認めた学校なのだ。  羨ましい。
会って下さったのはその学校のカウンセラーのロブ・グーセンさん。とても素敵な紳士で、3年間日本におられたとか。

学校に入った途端犬が駆け寄って来た。学校中で、皆で飼っているのだ。それも放し飼いで。
先生も、生徒も、事務員さんも皆で可愛がったり、叱りつけたりしている。それが凄く自然なんだ。
生徒が「オー ロブ」と言って先生に抱きついた。先生も優しく生徒の背中を叩いている。
ロブは私達を部屋に招いてくれた。
私は思いの丈をぶつけ、二人の男性が通訳をしてくれた。
「この学校の理念とは?」の質問に彼は答えてくれた。「ここは生徒達を無条件で理解する最後の場所でありたいのだ」と。
そして「あえてフリースクールというのはおかしい。教育はもともと、人間をフリーにするためのもの。差別、拘束、束縛と言ったものから自由を得るためのものだ」と。私は日本の現状を話した。
彼は言った。「これから教室に案内するから授業に参加して欲しい。その後のミーティングにも出て欲しい」と。

      M,Y