今日もできたら外に出たくない私


201X年、夏の甲子園は決勝の日を迎えた。
難波代表の南河内高校は江戸代表の八丁堀高校のエース
中村主水の剛速球にてこずり8回まで0の行進を続けたが
ついに9回1点をもぎ取った。
その裏、八丁堀は2死満塁と攻めつけるが
南河内のエース青田赤道はふんばり
最後の打者を三振に打ち取った。
「うおーつ!」と雄たけびをあげる青田にチーム全員が駆け寄る。
喜びが爆発すると思われたその瞬間、異変が起こった。
青田が目をみひらいたままマウンドにどさりと落ちた。
そしてそのまま帰らぬ人となったのだ。
40℃を越える灼熱の太陽の下、
154球を投げ切った彼は熱中症のため
その波乱の人生を終えたのだった。
こんなんなったらいやですねえ。

shinya