命どぅ宝(ぬちどぅたから)


最近はまっている曲がある。
ビギンの「パーマ屋ユンタ」という曲である。
まだ発売はしていない。
聞いたのはNHKのラジオ深夜便という番組の中で
この歌は今月の歌になっている。
だいたいこの曲がかかるのは3時前か4時前であり
半分寝ている状態で聞いていた。
三線か一期一会で始まるイントロで始まり
ゆったりしたメロディーなのでとても心地よく
そのまま、また寝たりしていたのだが
毎日聞いているうちに段々と歌詞の内容が頭に残ってきた。
島でパーマ屋をやっているおばさんがいる。
そこに小さいころから通ってきている娘さんがいる。
最初はお母さんのパーマの合間にちょっきんと切ってきられていたのが
段々と成長し、いよいよ明日は島から出て行く。
その娘に「島唄は続けなさいよ」とやさしく語りかける。
「髪は染めても色を抜いても根っこはそのままだよ」と
軽く説教したりする。
昔はこんなおばさんは日本中どこにでもいた。
いま沖縄の島には絶滅せずに残っているらしい。
イリオモテやまねこも大事だが
こういう人も未来に残して欲しい。
こんな温かい気持ちが広がり、さらに人の和が広がり、
その結果本当の平和が生まれるのだと
8月15日の今日、私は思った。

shinya