今日も冷そうめん、明日も冷そううめん


夏になると日本の食卓にはそーめんの出番が多くなる。
子供のころを思い出しても週に2回は食べていたような記憶がある。
大阪で生まれて西宮に住んで奈良の山奥で暮らし、
また大阪に舞い戻った私であるが、
よく考えてみると台所の片隅にはいつも
そーめんが鎮座していた。
つまり生まれてからこれまで一度も
そーめんは切らしたことがないのだ。
これってすごいことじゃないのかなあ。
今典型的な日本の食卓ではどれくらい
夏の間にそーめんは食べられているのだろう。
よく主婦のみなさんから「もうお昼なんかたいていこれですましている、
何も考えんでええし!」とかいう話しも聞く。
私はこころの中で「そこで考えてこそプロの主婦やないか」とつぶやくのだが
もちろん声には出さない。
いずれにしろ多分日本の家庭にはかなりの確率で戸棚にはそーめんが在庫されており
夏のシーズンにはさらに送り物として到着する。
私は麺類大好き人間であり、
冷やしたそーめんもソーメンチャンプルーも大好きではあるのだが、
一度は経験したいと思っていることがある。
今日はそーめんでも食べようかと戸棚を見る、
しかし何所を探しても見つからない、床下の保存室にも
もちろん冷蔵庫にも無い。
そこではたと気がつく。
「そーめん切らしてもうた!」
きっと相当新鮮な気持ちになれる,

はずである。

shinya