デンマークにも学ぶ


4か月かかって受けていたホームヘルパーの授業が終了した。
後は認定証をもらうだけである。
最初の3か月は授業が続き、やっと6月になって実習があった。
施設での実習で出会った利用者は3日間を通じて
ほぼ全員が認知症を持っていた。
仕事として何人もの人達と触れあうのは
自分の症状を持った父親一人と向かいあうのとはまったく違った。
人が記憶を無くし、理性を無くしていくということが
どういうことなのかを漠然としてではあるが少しわかった気がする。
生きることと死ぬこと、人間の尊厳、福祉や医療とは何か?どうあるべきか?
いろいろ考えた。
このままの日本の行政ではとんでもないことになるという実感があった。
世界には先輩で優れた国がいくらでもある。
日本はそこからいくらでも学べばいい。
学んでそれ以上のものを作り出すのは日本の得意技なんだから。
その技を経済やスポーツだけに使うのは寂しいと思う。

shinya