みんな元気で、えがったえがった


方言は面白い。
お釈迦さんの生い立ちから悟りまでの割りと堅いお話が
大阪弁でやると妙に親しみやすいものになる。
同じ内容を話しているはずなのに、
何故か登場人物のキャラクターが変わっていく。
今回の新作「舌切スズメ」もどんどん変化する。
最初漠然と東北辺りの言葉という設定で練習が始まったが
岩手出身Aさんの全面的協力によりセリフを練り直した。
しかしこれが難関なのである。
Aさんの指導のもと、もっともらしく話してみるのだが、
彼女の話す言葉とは全然ニュアンスが違う。
しかもどこが違っているのかがよくわからない。
彼女の口から出てくる岩手弁はなんともおおらかで
ユーモアたっぷりで、
ナレーションの人は笑いっぱなしである。(このままではちょっと問題かも)
同じ日本語と言われる言葉も実はみんなそれぞれ個性があって微妙に違う。
その違いを大事にすることは大切なことだと
私は思う。

shinya