都会のネズミと田舎のネズミ (これであってる?)


今年もちゃんと山吹が咲いた。
去年こちらに引っ越し、環境が変わったので
今回は見られないかなと思っていたのだが
力強くりっぱに花を開いた。
山吹の花を見ると、吉野の山里に住んでいたころを思い出す。
4年ほどの間だけだったが、
私や家族にとっては重要な人生の経験となった。
自然と向き合うことの楽しみや田舎で暮らすことのわずらわしさなど
いっぱい味わった。
都会だけが日本だと思っていた私達に
まったく違った世界が日本にあり、
実はそういう場所が面積では圧倒的にマジョリティであることも知った。
日本が基本的には村社会であり、
その根本は田舎だけではなく
都会を含めた日本全体にまだ色濃く残っていることもわかった。
日本は一部の都会的なエリアとその他の大部分の田舎とで構成されている。
どちらがいいとかではなく、両方とも共存するしかない。
都会に生まれた人は一度は田舎暮らしを経験するといい。
同じように田舎で生まれた人も都会で生活すればよい。
そうしないと絶対に理解はできない。
都会がいかに便利であるかを、どれだけ空気が汚れているかを。
田舎で味わう自然がどれほど豊かで、しかし村社会がいかに閉鎖的か。
みんながよさも欠点も知ったところで
初めてちゃんとかみ合う対話が生まれるのだと
私は思うのである。

shinya