おいしいパンがあれば、渋滞も怖くなかったよ

MYさんに任せていたら、食べ物の話ばっかりなので私が今回書きます。
植田正治写真美術館ではゆっくり時間を取りたいので、
先に米子の鳥料理の店で食事を済ませた。
注文したメニューは私が唐揚げ定食、コッコが鶏飯、MYさんがトリカレーである。
唐揚げは食べると油ギトギトではなく、地鶏を本当に使っているのがよくわかる。
トリカレーを少し食べたがごくごく普通のカレーであり、今いち。
回りを見るとみんなが食べているのはドライカレーであり
ミステイクをしたようである。
コッコの鶏飯はおいしそうであったが私の口に入ることはなかった。
私の唐揚げを少し分けたのにかかわらずである。
やっぱりこいつは曲者だと思った。
いかんいかんまた食べ物の話になっている。

食事をすませて美術館に向かう。
大山が見えてきた。
美しい!
前方に見える大山は富士山のように均整がとれているが、
もう少し男性的である。
進むにつれどんどん大きくなる。
このまま行けば山に登っていくのではと思いかけたころ
やっと案内の表示があった。
館に着き車から降り、
大山を背にした美術館を見て思わず「うおー」とうなった。
なんという景色、
まだ作品も見ないうちから来て良かったと思った。

中に入るとスペースを十分に取ったスペースで
不思議だが温かい植田正治の作品が迎えてくれた。
今でこそ画像や映像でもこのような手法はみられるが、
最初に被写体の構図を演出して撮るということを思いついた
この人はすごいと思う。
彼を紹介するビデオ上映が終わると暗かった前方の壁面の上部に
円形をしたガラスの窓のようなものが現れた。
何かなと思い前に出て行き、後ろを振り返ったら見事な逆さ大山がそこに映っているではないか。
なかなかの演出である。
高松伸の立てたこの建物は大山方向に大きな窓を配置し、
そこには絵のように大山の雄姿が借景として浮かんでいる。
時間の経過とともに少しずつ変化する山を見ながら
幸せな時間を過ごすことが出来ました。
今回はKYKが揃ったのにかかわらず
何事もなく旅行が終わった。
次の機会にはよほど注意しよう。
災難は忘れたころにやって来る。

shinya