外来語はややこしい!?


メイちゃんのことを書く。
彼女は小さいころから詩を書いていたり、
現在も小雑誌にエッセイを書いたりしていて
まあ一応文章のプロである。
だから人があまり知らない古い言葉を知っていたりして
人を驚かせたりする反面、
誰もが知っていることを
間違って覚えこんでいることが多々ある。
最近もこんなことがあった。
車に乗り、大阪一、ひょっとすると日本一のディープタウンである、
西成の鶴見橋商店街にさしかかった。
ちょうど信号に引っかかったので、
いつも通り人間ウオッチングをしていると、
修道女の衣装を着て自転車に乗った外国人の女性が通り過ぎた。
清楚でいい感じだったので私はメイちゃんにそのことを伝えた。
すると彼女は確かにこう言い放ったのだ。
「ああホンマ、ママさんが通ってるね。」
皆さんおわかりでしょうか?
「シスター」ではなく「ママさん」である。
「なんでスナックのママさんがあんなかっこして買い物せんとあかんねん?」
と突っ込む私に、
「困っている人に愛を与えるから、ママさんでええねん。」と引き下がらない。
こうなるともう何を言っても無駄である。
でも「サウンドオブミュージック」のジュリーアンドリュースも
「天使にラブソング」のウイーピーも
ママさんじゃないのになあと、
私は心の中でだけつぶやいたのであった。

SHINYA