おおマイケル

マイケルジャクソンの”this is it"を見てきた。
一言でいうと感動した。こころが震えた。
映画が公開されると知った時に
私は見に行かないでおこうと思った。
私は彼がジャクソン5で出てきたころからのファンである。
神戸で参加していたバンドの持ち歌に
"I want you back"があり、主要なレコードはほとんど持っていた。
こんな小さいころからすごい才能を発揮している子供は
どんな風に育つのだろうと見ていると、
やはりというかスーパースターになった。
怪物アルバムの「スリラー」を過ぎたあたりから
あまり聞かなくなっていった。
このアルバムがあまりにも凄かったということもあるが、
整形手術を繰り返す彼の生き方に
疑問を持つようになったからという理由が大きい。
今年になってロンドン公演の計画が出たが、
長い間本格的な活動をしていない彼が
いいパフォーマンスを出来るとは考えられなかった。
そして彼が突然の死を迎え、すぐに映画が出来た。
どうせ売れる時にごちゃごちゃと残った映像をこねくり回して
適当な映像を作ったのだと思っていたのだ。
ところが音楽関係者の評価が異常によいのだ。
信頼しているFMのDJも皆褒める。
決定的だったのは我が娘の一言である。
「あれは劇場の画面で見といた方がええでー」
これで決まった。
私の予想に反して映画は素晴らしいものだった。
この人が現実にはこの世に存在しないのだとは
とても考えられないような素晴らしい彼の歌とダンス
彼といっしょに仕事をしたいという思いで
世界中から集まったダンサーやミュージシャンの
熱い思い。
マイケルを中心に一流のプロが作り上げていく
過程を丹念に映像はとらえていく。
真剣な場でなあるが、みんなそれを楽しんでいる。
リハーサルが進む、
観客はスタッフのみである。
そのスタッフが演奏の後に感動して全員立ち上がって拍手をしている。
思わず私も画面に向かって拍手をしてしまった。
音楽を目指す人は必ず見た方がいい!
映画を見終わった私は誰にいうともなく呟いた。

shinya