障害って?


障害という言葉について考えてみた。
とりあえず辞書をひいてみる。
大辞林によると先ずは
(1)物事の成立や進行の邪魔をするもの。また、妨げること。しょうげ。
とある。そして次に
2)身体の器官が何らかの原因によって十分な機能を果たさないこと。また、そのような状態。
「機能―」「平衡感覚が―される」「血管に―がある」
と続く。
この単語の後にもう一つ漢字が加わると
障害者になる。
私は昔からこの言葉に抵抗感を持っていた。
次に英語の辞書を見てみる。
よく使われるものを見てみると
先ずは”obstruction,
これは多分大辞林の記述の(1)の意味であろう
そしてもう一つ”handicap
これは(2)の方の意味だと取れる。
そこで私ははっと思った。
英語ではちゃんと違う言葉で表現されているのに、
日本語の「障害」だと、
身体的なものと、壁のようなイメージにものとが
いっしょになってしまっている。
だからこれは私だけの捉え方かもしれないが、
[社会にとっての障害]というイメージが
つい浮かんでしまう。
自分自身のことを考えてみる。
私は10年ほど前から臭覚が極端に無くなってしまった。
原因は定かではないのだが、
かなり強烈な香りでないとほとんど判らない。
それもかなり鼻を近づけて嗅ぐという条付きである。
だから閉め切った車の中でオナラをされても
全く不快な思いをしない代わりに
大好きなワインやコーヒーやニンニク、出来立てのパン
の匂いはわからない。
食べ物だけではなく、
海に行った時の塩の香りやブナ林に入ったときの
さわやかな空気も感じることはないのだ。
だから障害者手帳は持っていないけれど、
厳密には障害者であるといえるのだと思う。
だからやはり言葉にはこだわる。
何かいい他の言葉は無いかずっと考えているのだが
今のところは思いつかない。
いいのが浮かんだら
このブログで紹介することにしよう。

shinya