親に殺される子の気持ち

東京から帰り、久しぶりに新聞を手にとって、
大阪での悲しい事件を知った。
「またか!」と思った。
私にとって「子供」というのは
人生を生きる上でのキーワードである。
だから子供に関することには敏感になる。
サティアグラハを開くことになったのも、
元はといえば、その辺のことがコアにあったのだと思う。
だから今回のような事件を知ると、胸が痛い!
親が子を殺し、子が親を殺す。
そういう事件をひとククリにして
「ありえない、そんな人間は存在する意味がない」
ということは私には言えない。
自分自身が親を介護していて、
心の中で親を何回も殺したことがあるから。
だから人はそういうこともあり得る生き物だと思う。
しかし、母親が子を連れて離婚し、
愛人を家に入れ、
子より愛人を選んだ末、
邪魔になったから二人で子を殺すという展開にしか見えない
今回のような事件はあまりにも悲しい。
大好きな母親に裏切られ、
その母親に殺されるときの子供は
どんな気持ちなんだろう?
これからもきっとこんな事件は続くのだと思う。
もし自分の周りにもしかして
そんな風な家族ではないかと疑われる家族が居れば、
後になって「ああそういえばそんな気がした」
といった傍観者には、
私はならないで居ようと思う。

shinya