パスタを見て考えたこと


この二つが、私が主に使うパスタである。
これ以外にも色々持っているが、
この2種だけは切らすことはない。
色々とパスタも試して来た。
もっとうまいパスタもあるにはある。
しかし経済性と、作りやすさを考えると
こうなった。
バリラはとにかくアルデンテの時間が長い、
つまり失敗が少ない。
私のように一度に大量に作るには、
これしかないという感じだ。
ディチェコのフィジッリは、
別にこれでなくてもいいのだが、
デパートなどで売れ残って、
安売りすることが多いので使っている。
この二つがあればかなりの種類のパスタに対応できる。

パスタを見ながら考えた。
私はイタリアには縁がある。
仕事では何度となく足を運んだ、
今もイタリア料理にかかわった仕事をしてる。
それに娘もフィレンチェで暮らしていた。
だから他のヨーロッパの国のことより
少しはわかっている。
ある意味、日本とは対照的な国だ。

今全世界不況とかいって、
毎日マスコミが大騒ぎしている。
確かに大変なことには違いない。
でも同じような状況でも、
多分イタリアでの受け止め方は
随分違うのだと思う。

昔、イタリアの国が破産しそうな時期があった。
そんな時にイタリアに行き、イタリア人と話した。
「こんなことになって、大変ですねえ、きっと
 みんな心配してるんでしょうねえ?」と話を振ると、
彼は凛としてこういった。
「いいえ私は全然まったく気にしていません。
 なぜかというと経済が悪いといっても
 それは都会の一部が悪いということで、
 私はフィレンチェの田舎に居るので、関係ない。
 フィレンチェが残ればそれでいいのです。」
と言い放ったのである。
つまりいまだに彼らは都市国家で暮らしているのである。

日本ではよく大阪と東京を対比させて、
あおったりすることがある。
テレビで悪口をいいあったりという番組もたまにある。
(最近は減ったなあ、これも吉本のおかげ?)
しかし本気で大阪だけ残って後はどうなとなれと
思っている関西人は多くはないはずである。
まあどちらがいいかとは簡単に述べれませんが、
日本の常識が世界の常識では無いと言うことを
私は言いたかっただけなのです。
みなさんあまり悲観的になるのは、
やめましょう!

shinya