子供の頃夏休みになると四国の、母の実家に帰っていた。 山の中腹にある家の濡縁から海が見渡せた。その海を見下ろすように軍人墓があった。痺れるような日差しと、小さな港町から広がる海岸線と、蝉しぐれしか聞こえない朝、ラジオから広島からの放送が聞こ…
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